高校内に上級学校を誘致する進路ガイダンス。高校生は進路選択に向けてどのような情報を求めているのでしょうか?マイナビ進学総研の調査をもとに進路選択のポイントを読み解きます。

POINT

  • 高校生が求める、進路決定のために知りたいことは「どの学校が自分に向いているか」
  • 志望校選びの際「重視するポイント」は「学べる内容」と「取れる資格」
  • 知らなければ選べない。“なりたい自分”を目指し、行動し続けることが求められる

高校生は「どの学校が自分に向いているかを知りたい」

2021年6月に実施した高校生対象の調査では、「進路決定のために知りたいこと・学校の授業でやってほしいこと」は、「どの学校が自分に向いているかを知りたい」がトップ回答でした。
そのほか「学部学科や文理選択をどう選べばよいか知りたい」「自分に向いている学問や職業が分かる診断を受けてみたい」などが選ばれました。

校内ガイダンスは、大学や専門学校から直接話を聞くことで、自分の興味関心や適性について改めて考える機会になります。
何から調べたらよいか分からないという生徒の場合は、「大学や専門学校では何を学べるか?」「進学先を卒業した後の進路は何を目指せるか?」といったことから情報収集し、整理するとよいでしょう。
イメージだけで安易に進路選択をしてしまうと、「進路のミスマッチ」に気づき後悔する結果となることも。学校で行われるガイダンスをきっかけに、自分から質問するなど能動的に聴く・行動することを促す指導が必要です。

出典:「2022年度進学トレンド総括 2022年6月作成 総括報告書」(マイナビ進学総合研究所調べ),閲覧日2023/6/30時点

重視する傾向がさらに強まる「学びの内容」

2023年3月卒業の高校生対象の調査では、志望校選びの際「重視するポイント」は例年と変わらず「学べる内容」がトップとなりました。
大学・専門学校では「学べる内容」(大学 51.1%、専門学校64.2%)が前年同様トップ、短期大学では前年同様「取れる資格」(53.1%)がトップの項目でした。さらに、大学・専門学校で最も回答割合が高かった「学べる内容」について深堀りしていくと、大学では「学びの面白さ」「学びの幅広さ」、専門学校では「仕事で活かせる内容かどうか」が重要視されていることがわかりました。
こういった、先輩たちがどのような軸で志望校を選んだかを参考に学校調べをしたり、校内ガイダンスやオープンキャンパス参加後に振り返ったりすることが大切です。

出典:「2023年3月卒マイナビ進学メンバー対象 高校生の進路意識と進路選択に関するアンケート調査」(マイナビ進学総合研究所調べ),閲覧日2023/6/30時点

“なりたい自分”を見つけるには選択肢を増やすことから


新学習指導要領では「生きる力」という理念を掲げています。人工知能の普及やインターネットの生活への浸透により、社会や生活が大きく変わると予想される時代の変化を前向きに受け止め、人生をより豊かにしていくためにどうすべきか主体的に考え出すことができる力が「生きる力」です。

何かを選択するとき、知らないものごとは選択肢に入りません。進路選択も同様、知らない学校・学び・職業は選びようがありません。
変化の大きい時代だからこそ、自ら学び、考え、“なりたい自分”を見つけて叶えるために行動を続ける力がより一層求められます。

マイナビは進路指導の方針や課題、校内ガイダンスの目的、ご要望などを伺ったうえで、大学・短期大学・専門学校へガイダンスのご案内をします。
おおまかなイメージでも構いませんので、ぜひ先生のお考えをお聞かせください。高校生が、世の中にある学びや仕事を知るためのサポートをご提供します。
お問い合わせフォームにて「校内ガイダンス」を選択してください)



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