青森県立青森西高等学校では、2学年の6クラス235名が「伝わる意見のつくり方」を導入し、マイナビ講師による講演会や添削サービスとあわせて利用しています。

POINT

  • 年内入試の需要に合わせた指導方法
  • 生徒自身が「やらなければならないこと」に気付けた
  • 課題発見・解決の能力を育てるために

高まる年内入試の需要に合わせ、小論文や志望理由書の必要性、攻略法を生徒に順序良く学ばせたい

本校は進学希望者のうち総合型選抜や学校推薦型選抜での受験を選択する生徒が約8割と多くを占めます。
受験の早い生徒は夏休みを利用して準備をするため夏休み前から志望理由書に取り組み始めており、教員側もそれに合わせたサポート体制を取っています。

志望理由書や小論文、面接などの対策は担任だけではなく全教員で受け持ちます。その際、各受験生の志望分野を考慮して各教科の担当教員へ割り振り、各受験生の担当者を決めます。
試験内容によっては、1人の生徒に対する担当教員が2名以上になることもあります。  

そのような中でも、小論文や志望理由書を書く時期になると、毎年提出までにかなりの時間を費やさなければならない生徒が多数いました。
改善するためにはただ書かせるのではなく、小論文や志望理由書は何を書くものなのか、さらにどのように書くものなのか、必要性や攻略法を最初に順序良く学ぶことが重要だと痛感しました。

『伝わる意見のつくり方』と『志望理由の組み立て方』を拝見したとき、最初に学ぶべきことについて、しっかり解説があったため、導入を決めました。
また、3学年進級前の早い段階で小論文を書くための知識の習得や事前準備を行えることや、修学旅行や文化祭などの行事に向けた話し合いの中で、相手の考えも踏まえて、ものごとを建設的に進めるための意見の伝え方を学ぶ機会にもなると考えました。
「意見マップ」を活用し、自らの考えを可視化し、事実に基づいたより良い提案ができる力をつけられるよう、さらにその成果を小論文模試や修学旅行の話し合いで発揮できるように指導しました。


来年度の入試に向けて、生徒自身がやらばければならないことに気づけた

現在書籍を活用し、指導に取り組んでいる最中のため、最終的な成果は検証できていませんが、生徒は来年度の総合型選抜や学校推薦型選抜で課される小論文や志望理由書は簡単ではないことや、小論文や志望理由書それぞれの必要性や攻略法に触れ、今後さらに学びを自分のものにしなければならないと感じたようです。

また、書籍購入とあわせて生徒はマイナビ講師による講演会にも参加していますが、本校以外の方から説明を受けることで、小論文や志望理由書について生徒はより真剣に受け止め、今までより当事者意識を高く持ち課題に取り組み始めたように感じます。

添削サービスについては現時点で返却されて間もないためまだわかりませんが、生徒は書き込まれた内容について、時間をかけて丁寧に熟読していました。
盛りだくさんの赤ペン添削をよく読み、具体的に自分のものにできるところまで消化させたいです。

現在の課題としては、課題内容について理解できていない、明確な自分の意見を持っていない、自分の意見や考えを表現する技術が不足している、などが多く挙げられます。
また、「~たり」の誤った使い方、文末表現が統一されていない、一文が長すぎるなど、文章表現ついても多く課題があると改めて認識できました。
各自書けないことを自覚し、次に進むことができればと思います。


「相手の視点に立ち、客観的事実を踏まえた提案力」を醸成し、探究活動にも活かしたい

AIが発達し、Society5.0を迎える中で、教育には自立性・主体性を尊重することが求められています。

自分の明確な意見や考えを持たず周囲に流されやすい生徒や、自分の意見をしっかり持ち気持ちを整理することができても、
相手の立場になって考えることができず感情的になってしまう生徒が多く見受けられます。また、将来やりたいことを見つけても、具体的にどう自分が動けばよいのか、
目標に向かって計画を立て、今自分がすべきことが何なのかを把握できない生徒もいます。

生徒自身が自分らしさや将来の生き方について、自らテーマや課題を発見・設定し、それに向けて他者と共に試行錯誤しながら、適切な解決策を見いだせるような能力を育てていきたいと考えています。
課題を解決する過程で、「伝わる意見のつくり方」を用いて醸成される、相手の視点に立ち、客観的事実を踏まえた提案力を生かすことができればと考えます。

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伝わる意見のつくり方

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