広島国際学院高等学校では、総合進学コースで『locus プログラムシリーズ』などの教材を導入し、探究学習とキャリア教育を複合的に実践しています。(2023年1月取材)

POINT

  • 総合進学コース1~2年生の総合的な探究の時間で、locusプログラムシリーズを複合的に活用
  • 身近な地域を題材に学びやすいテーマから問題発見・解決力を身につける
  • グループワーク中心の授業で、協働性や自分の考えの言語化・発信に手ごたえ

locusプログラムシリーズを組み合わせ、地元を愛し貢献できる人材に

マイナビの教材は1年生で『locus ProgramⅠフィールドスタディプラン』、2年生で『locus ProgramⅡ学びのデザイン編』と『志望理由の組み立て方』書籍を活用しています。

もともと本校の探究学習は独自の内容を実施していましたが、これまでは対応が難しかった「変わりゆく社会情勢に対応した教育」をlocusを使って展開できると思い、導入を決めました。
また、学年担当の教員によって指導方法もさまざまで、これらを標準化していくことも負担に感じていました。
locusプログラムシリーズの『教員用指導ガイド』には、指導する際の注意点やポイントが細かく書かれているため、共通理解を図りやすくなったこともメリットの一つです。

1年生と2年生でlocusを組み合わせて利用することで、生徒たちにはグループワークを中心に取り組み協働性や自分の意見を発信する力を身につけてもらいたいと考えています。
locusでは身近な地域の魅力や抱えている問題を考えるため、生徒たちは学びやすいテーマを題材にしながら問題発見・解決力を身につけることができます。
自分だけの答えを導き出して発信することで、地元を愛し貢献できる人材の育成につながっていくことを期待しています。

1年生は実社会の事例をインプット、2年生は学問を通して将来を考える


1年生では、学習コンテンツとして視聴できる『企業ケーススタディ動画』を活用しました。
実際の企業や自治体が取り組む課題と解決事例が動画にまとまっているので、何を学ぶべきなのかをイメージしやすくなり、理解を深めることができました。
教員には各テーマに沿って実生活と結びつけながら話をしてもらい、生徒には常に先のことを考えて学ぶよう導くことを心掛けました。

2年生の『locus ProgramⅡ学びのデザイン編』は、学問を調べて地域の課題解決イメージを掴む内容があります。そこで、文部科学省の学校基本調査における高等教育機関学科系統分類表を生徒に確認させました。
自分が進みたい分野にはどのような学びがあるのか知ることで、将来のことを考えるきっかけとなりました。
教員も生徒とともにlocusを学んでいくスタイルを確立できたことで、生徒の自主性を伸ばすことにもつながったと感じています。
locusの他にも、自己分析や情報収集を進める【進路デザイン】という学習を年間授業計画に盛り込み、『志望理由の組み立て方』書籍を並行して活用しています。2年生の3学期を、3年生での進路実現につなげていく活動に充てています。

グループワークの反復で伝えたいことの言語化ができるようになった

はじめたばかりの頃は、生徒たちは地元企業についての知識がほとんどなく、自分の住む地域の良いところも上手く言語化できていませんでした。
locusの学びを実践していく中で、地元企業や住んでいる地域について考える時間を大切にし、グループワークでお互いの知っていることの共有を繰り返し行いました。
その結果、地元についてもっと学びたいという思いをもつ生徒が増え、自ら調べた知識を発表し合う状況が生まれたことは嬉しく感じています。
また、意見交換を重点的に実践できたことで自分の伝えたいことを上手く言語化できるようになりました。

総合進学コースでは、5教科だけでなく各系それぞれの特色を生かした専門的な知識や高い技術を身につけることを目標としています。
探究学習を通じて自分を見つめ直し、自分の将来を自己決定できる力を育んでもらいたいです。
そして、生徒自らが「KOKUSAIで〇〇を頑張った」と自信をもって言うことができる教育を実践していきたいと考えています。


詳しくはこちら
locus(ローカス)プログラムシリーズ

身近な課題の宝庫である「地域」を題材に、課題解決を学び、課題解決に挑む探究学習プログラムシリーズ

志望理由の組み立て方

自己分析(自己理解・進路研究)を通じ「なぜその志望先なのか」の言語化をサポート

お気軽にご相談ください